自殺のない社会づくりネットワーク・ささえあい

10月24日「自殺多発場所での活動者サミット」

10月24日、日本財団(東京)にて、「自殺多発場所での活動者サミット」が開催されました。
自殺多発現場で活動する人たち、そこで出会った人たち、そして彼らが新たな人生を踏み出すために支援をしている人たちが一堂に会した、おそらく全国はじめての集まりであったと思います。

この様子は、広域の新聞にネット掲載されています。
ここにその一部をご紹介します。

MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/body/091024/bdy0910242010004-n1.htm

NIKKEI NET(日経ネット)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091024STXKG026124102009.html

岩手日報ニュース
http://www.iwate-np.co.jp/newspack/cgi-bin/newspack_s.cgi?s_national_l+CN2009102401000493_1

徳島新聞社
http://www.topics.or.jp/worldNews/worldSociety/2009/10/2009102401000493.html

2009年「第1回夏のつどい」in東尋坊報告

報告者:福山なおみ
自殺のない社会づくりネットワーク設立準備会事務局長
第1回夏のつどい実行委員会委員長


全国で初めての「自殺を考えたことのある人、試みたことのある人」たちの交流会『夏のつどい』が、7月31日(金)14時~8月1日(土)14時、福井県勝山市にある六呂師高原で開かれました。
参加者は、東尋坊(14名)、三段壁(1名)、青木が原樹海(1名) 計16名。東尋坊スタッフ(13名)、ヒューマン・サポートネスト(1名)、自殺のない社会づくりネットワーク設立準備会東京(5名)、精神科医(1名)内:看護師(3名)、マスコミ(6名)総勢36名が集まりました。
自殺を防止するには、自殺企図者に対して「止める」「寄り添う」「支える」の3つの支援を行う事により、多くの自殺を食い留める事が出来ると考え、活動しています。しかし、水際で思い留まっても、その後人生を再出発することができるよう本人の回復力を支えることが重要になります。

■今回のつどい開催目的
1.自殺企図者のエンパワーの支援とそうしたことが継続的に行われるための第一歩づくり
2.自殺企図者による体験交流の場の運営ノウハウの蓄積(プログラムモデルを構築)
3.自殺体験者からの社会へのメッセージを集め、社会に発信していく(マスコミ発信)

■プログラム
自己紹介に始まり、昼の自由行動、バーベキュー、絆の会Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、夜の自由行動でした。

■参加者の気持ちを支える
体験者、体験者でないというこころの垣根を超えた交流を前提に、日常を過ごすことを目指しました。参加者の中には特定の人と個別で話すことはできても、大勢の中に身を置くことを好まない人、フラッシュバックを起こすなど、緊張の高まりから精神的動揺が生じる可能性が予測されるため、開始直後に「個人申告書」を書ける範囲で記載してもらいました。プログラムの途中で退座した参加者には、血圧測定や脈拍などの測定をしながら今の気持ちを表出しやすいようそばで見守り、安心できるよう努め、また身体的にも緊張感のある人には横臥し休息をとることを促しました。夜の自由時間には心配だった方たちは自ら参加し、手作りおにぎりをほおばりながら談笑したり、カラオケで歌うなど共に楽しく過ごすことができました。

■参加者の声と今後の課題
つどいの成果は、何よりも参加者の皆さんの声から感じて欲しいと思います。(一部紹介)
・ここ何十年もの長い間、大勢の人と輪になって話をした事が無かったが、今回の集いは、自分の若い時の思いが蘇った。また、同じ“自死”まで考えた人との会話は、年齢の差を感じず、何のわだかまりも無く、遠慮なく話ができて終始楽しかった。
・見ず知らずの人や知人には絶対に自分の生い立ちなどは話せなかったのに、今回は何故か誰にでも率直に話をすることが出来、胸の中にあった荷物が取り除かれて軽くなった。
・これまで専門家に相談した時、いつも「経験者では無いから絶対に自分の気持は理解はできないはずだ」と思い、何時も批判の目を持って話を聞いていたが、今日、悩みは違っていても「体験者との話し合い」であったことからスムーズにお互いの言葉が胸の中に入って行き、何もかもがストレートに聞き入れることが出来た。
・マスコミの人と対等に話ができ、今まで自分の訴えなんかマスコミ(世間の人)は聞き入れてはくれないと思っていたものが、今日は、自分の訴えを大勢の世間の人に訴えている様な感じがして気持ちが晴れた。
*FDネットワークプログラムの一環であるこのつどいが、気持ちを一歩前進することができ、またトレーニングの機会にもなったと考えられ、次回の企画メンバーとして可能な範囲で参加するなど、自信や自尊心の回復に向けたプログラム構築が必要であると思われました。

■社会への提言
・自殺の多発場所と呼ばれている場所へ行くのは、そこへ行けば自分の悩み事が解決出来ると思って尋ねており、それは、「死への道程」であり、「何か安心出来る場所である」との思いから発動し、安心出来るものが何も無いため「死」を選択していると思われる。
・全国に、多発場所と言われる場所を「安心できる」場所として創造して欲しい。
・NTTの104番が、相談できる場所をダイレクトに案内する様にすべきである。
・一人で良いから同伴してくれるケースワーカーが欲しい。

2009.7.7 白浜レスキューネットワークの活動報告

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白浜レスキューネットワークの藤藪さんからメールがありました

ご支援くださっている皆様

いつもありがとうございます。
2009年も半年を過ぎましたが、実はこの半年で47人を保護することになりました。
例年の一年間でも47人を保護したことはありません。
テレビの影響も否定できませんが、仕事がない、住むところがなくなった、という人が3月以降急増しています。どうしようもない状況に陥っている人が、社会に急増しているのです。
ですから、全国的にも、自殺者数が増えていると思います。
また月間の自殺者数が発表されれば、それが明らかになると思います。
7月7日現在、7月には行ってからも6名を保護しました。この勢いは、年末まで続きそうです。
滞在者数も一時期20人になり、教会の会堂に人が溢れる状態でした。
NPOや教会の中では、いけるところまでいこうと話し合っています。
滞在場所の確保など問題はありますが、自立していく者たちもいます。帰った先で生きる道を見出した者たちもいます。喜びがなくなることはありません。
ぜひ、今後ともお祈りくださり、ご支援宜しくお願いいたします。

滞在者数も一時期20人になり、教会の会堂に人が溢れる状態でした。
NPOや教会の中では、いけるところまでいこうと話し合っています。
滞在場所の確保など問題はありますが、自立していく者たちもいます。帰った先で生きる道を見出した者たちもいます。喜びがなくなることはありません。
ぜひ、今後ともお祈りくださり、ご支援宜しくお願いいたします。

2009.6.28 第2回交流会開催

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第2回交流会開催

6月27日の1時から3時、湯島のオフィスで交流会を開催しました。
参加者は14人でした。
今回は東尋坊の茂さんと川越さんも参加しました。

最初に、茂さんと川越さんから最近の東尋坊の様子を話してもらいました。
今年になって、すでに25人の方と出会っているそうです。
茂さんと川越さんから、活動を通して気づいたことをいろいろと話してもらいました。?

現場での気づきは、私たちの生き方や社会のあり方を考える上での示唆がたくさん込められているように思います。

その後、参加者のみんなで意見交換をしました。
さまざまな立場の方が参加しているので、いろんな学びがあります。
前回に引き続き参加した、自殺防止ネットワーク風の竹下さんからは、お寺を拠点にした活動のネットワークの話が紹介されました。
「駆け込み寺」という言葉があるように、昔はお寺は一種のシェルターでもありましたが、いまの社会でもお寺が出来ることはたくさんあるはずです。
このネットワークの発起人の一人でもある、白浜レスキューネットワークの藤藪さんはご自身が預かっている教会をシェルターとして活動されていますが、そうしたさまざまな活動が緩やかにつながっていけば、社会は変わっていくような気がします。

自殺を思いとどまった人の社会復帰のために、コーチングなどの専門家に出来ることがあるのではないかという話もでました。
医療関係の人も何人か参加されていましたので、それぞれのお立場から、いろいろな意見が出されました。
今回は、長野から若い作業療法士の近藤さんも参加してくれました。
事務局長の福山さんの教え子の大学生も3人、参加してくれました。
私たちのこのネットワーク組織は、さまざまな立場の人たちが参加しているのが特徴ですが、お互いに気づきあうことで、問題がいろいろと見えてくるように思います。

交流会の風景も含めて、ホームページのほうにも報告を掲載します。
また参加された方は、ぜひ感想や意見などを気楽に投稿してください。
ホームページへの投稿も事務局までメールを送っていただければ、原則として掲載させてもらいます。
事務局のメールアドレスは、
sasaeai@gmail.com
です。

来月は7月25日の午後1?3時の予定です。
こんなテーマで話したいというご希望があれば、このメーリングリストに投稿してください。
テーマなどはまた決まり次第ご連絡します。

開かれた交流会ですので、関心をお持ちの方がいたら、ぜひお誘いください。

2009.4.25

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「自殺ストップ!自殺多発現場からの緊急集会」

「自殺ストップ!自殺多発現場からの緊急集会」(4月25日)の報告です。

とてもいい会になりました。
定員を上回る60人近い人が参加してくれました。
今回の集会は、コムケアの主催ではありません。
東尋坊の茂さんなど、自殺多発現場での自殺防止活動実践者のみなさんを中心とした実行委員会の主催ですが、私もそこに参加させてもらったのです。

私が一番うれしかったのは、テーマの重さにもかかわらず、とても「コムケア的」になったことです。
つまりいろんな人が集まり、しかもみんな現場に立脚して、それぞれの当事者目線で、心を開いた話し合いが実現したと思います。
会の終了後、某新聞社の論説委員の人がやってきて、このテーマへの取り組みのイメージが変わった、新しい風を感じました、と言ってくれました。
実にうれしいコメントでした。

会は、まず4つの自殺多発現場からの報告から始まりました。
東尋坊と青木が原樹海は有名ですが、それに加えて、南紀白浜の三段壁。そして京都の天ヶ瀬ダムです。
実際に自殺防止活動に取り組んでいる人からの報告は実に生き生きしていて、迫力がありました。
行政との関わり方も、微妙に違うのですが、いずれにも大きな示唆が含まれていました。?


行政の方も参加してくださいましたが、三段壁がある白浜町の町長も参加され、みんなと一緒になって話し合いに参加し、発言もしました。
だれであろうと同じ目線で話し合うコムケアのスタイルはとてもいいです。

話し合いには、実に多彩な人が参加しました。
自殺による臨死状態から生還した人、自殺一歩手前までいった現在も重篤なうつ患者、自殺しようとして途中で引き返した元やくざの人など、いつものコムケアの集まりのように、実にさまざまな人がきちんと居場所を持って発言してくれました。
しかも話しているうちに、社会から「人のつながり」がなくなってきたことが問題だ、もっとみんなが声を掛け合うような社会にならないといけないというような話にもなり、なんだかコムケアフォーラムのようになりました。

取材も多く、3つのテレビ局を始め、新聞社も各社来てくれました。
またルポライター的な人も数名来てくれ、情報発信という意味ではとてもよかったです。?


共同通信社の方が全国配信してくれたので、翌日の地方紙にはかなり掲載されました。?



この集会の目的は、さまざまな人が参加して「自殺のない社会づくりネットワーク」の設立準備会をスタートさせることでしたが、順調にスタートできたわけです。
これから半年かけて、その仕組みを検討し、準備活動に取り組み、10月には正式にネットワークを発足させる公開サミット会議を開催する予定です。
参加者からなぜ今回ネットワークを発足させずに半年もかけるのかと訊かれましたが、時間をかけてみんなで考えながらつくりこんでいくのがコムケア方式ですので、2段階方式にさせてもらったわけです。
ネットワーク設立準備会は代表が東尋坊の茂さん、事務局長が福山さん(ライフリンク)です。
私は正直、この会の開催でお別れしたかったのですが、事の成り行き上、そうはいかずに少なくとも秋の正式発足まではスタッフとして事務方の一翼を担うことにしました。
思った以上に、コムケア的に展開できそうなので、それもまた責務かなと自分を元気づけています。はい。

本音で安心して話せてよかったと感想を言ってくれた参加者が何人かいました。
コムケアの集まりの良さは、そこで何でも話せることではないかと私は思っていますが、いまの社会にないのは、そうした本音で安心して話し合える場所です。
しかも同じような活動に取り組む人たちだけでなく、さまざまな人たちが同じ目線で、お互いにケアマインド(共感)をもちながら自由に話し合える場所です。
こうした場をもっともっと広げていきたいものです。

今回発足するネットワークは、自殺を特殊な問題と考えずに、私たちの生き方につながる問題として、誰にも開かれたネットワークをめざしたいと思います。
ネットワーク設立準備会を立ち上げましたので、よかったらご参加ください。